11月10日 ボルヘス『円環の廃墟』

気がつけばもう年の瀬、銀杏の葉もみな枯れ落ち、眼に映る景色と肌に染みる寒さはようやく重なりあってきたようです。
毎年のことですが、京都の冬はどこかずれていますね。
初めまして、田中と申します。

十一月十日はボルヘスの『円環の廃墟』(岩波文庫『伝奇集』より)を行いました。

ボルヘスの書き出す複雑怪奇で革新的な世界観はなんとも捉え難く、それでも内容を把握するために何度も読み返してくれた方もいらっしゃったようで、担当者としては嬉しい限りです。

「円環」というイメージを中心に生の創造を描いたこの作品から受け取る印象は、読み手によって少しずつ異なるようで、皆の口から興味深い感想をいくつも聞くことができました。

さてNFを跨いでの更新となってしまい、もう既に二つの読書会が終わってしまいましたが、そちらの方も後日、担当者の方が更新していきます。
どうぞよろしくお願いします。